株式会社キッカケクリエイションは、システム開発に携わるITエンジニア321名を対象にした開発メンタル負荷実態調査を公表した。非エンジニア職から「AIがあるならもっと早く・簡単にできるだろう」という趣旨の期待や発言を受けた経験は、「頻繁にある」10.6%と「時々ある」35.2%を合わせて約半数に達した。
AIツール普及後にストレスが増えたと感じる人は36.1%(非常に/やや)。増えたと答えた層では、新たなストレス源として「もっと早くできるだろう」というプレッシャーが53.4%で最多、続いて「AI生成コードの妥当性を自分が保証する責任」41.4%だった。最も負荷が高いフェーズは要件定義・仕様策定が23.4%。ストレス要因の上位は仕様の途中変更(37.8%)と認識ズレの後発覚(33.7%)。今後については「環境を変えて続けたい」37.7%、「離れたい」合計19.0%だった。
実務への影響
- AI導入効果の説明不足が、現場の工数圧迫と離職意向に直結し得る
- 速度期待への対抗軸は、要件曖昧さと手戻りコストの可視化になる
- 個人の耐性論ではなく、工数設定と職種間認識合わせの制度設計が求められている