何が起きたか
Chrome for Developersは2026年9月2日、Chrome 154ベータの公開を告知した。Web Cryptography APIにNIST標準の耐量子暗号(ML-KEM 768/1024、ML-DSA 44/65/87)、ChaCha20-Poly1305、X-Wingを追加する。あわせてPrivate Verification Tokensのオリジン試験、CSSのtext-decoration系、Popover/Dialogのlight dismiss改善、WebSocketコンストラクタのoptions辞書なども含まれる。
背景
AI自動化の増加でプライベート閲覧時のCAPTCHA摩擦が増えているとし、通常閲覧で得た信頼を限定的にプライベートモードへ移すPVTを試験する。一方、暗号面ではブラウザ標準APIで耐量子鍵交換・署名を扱えることが、クライアント側の長期的な暗号移行の土台になる。
実務への影響
WebCrypto対応を前提にしたクライアント暗号や証明書周りは、対応アルゴリズムの利用可否を早期に検証できる。PVTはボット対策とプライバシーの両立を狙う仕組みで、発行・検証側の実装検討が必要になる。light dismissのクリック判定変更は、既存UIの閉じ挙動回帰テスト対象として押さえておきたい。