ランスタッドは2026年9月2日、「エンプロイヤーブランドリサーチ 2026(エンジニアリング)」の国内詳細を公開した。18〜65歳の学生・就業者・非就業者4,464人(うちエンジニアリング専門職261人)を2026年1月にオンラインで調べた結果だ。
今後6か月以内の他社転職意向は12.4%(日本全体13.5%)、社内異動・キャリアチェンジは4.2%(同4.9%)で、いずれも平均以下だった。一方、雇用安定に必要な要素として「リスキリングによる市場価値向上」を挙げたエンジニアは30.3%(日本平均20.6%)。理想の雇用主に最新技術を求める割合は21.1%で、平均を10ポイント以上上回る。魅力的な給与・福利厚生は64.8%(平均59.2%)と高く、報酬を技術力の客観指標と捉える傾向が強い。逆に「快適な職場の雰囲気」は44.4%で主要5項目の最下位、強力な経営陣・リーダーシップは20.7%(平均14.7%)だった。
数字が示すのは、定着しているように見えても愛社精神ではなく、学び続けられる環境で市場価値を維持する自衛だ。最新技術への投資が薄い職場は、転職率の低さの裏で静かに見限られる。採用側は一律の終身雇用アピールより、報酬の透明性と日常的なリスキリング基盤を先に示す必要がある。