Apple Security Researchは9月15日、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxのメインカメラ向け「Apple Reference Image」を公開した。オプトインの専用モードで、センサーが捉えた内容を反映した参照画像を、改ざん耐性とプライバシーを両立して作る仕組みだ。センサーは専用の参照撮影モードで起動し、画素データとメタデータをセンサー内で署名する。OS側のズームや焦点距離などはSecure Enclaveが署名する。
現像は端末の通常パイプラインではなくPrivate Cloud Compute(PCC)上で行う。デモザイクやトーンマッピングの実行バイナリは改ざん防止の透明性ログに記録され、公開検査できる。最終JPEGはRSA-3072とML-DSA-87を組み合わせた耐量子の合成署名が付き、撮影者の公開身元には結び付かない。不正が疑われるセンサーや個別写真は、身元を明かさずに失効できる。
C2PAのように編集履歴を後付けで証明する方式とは異なり、センサー署名と検証可能な現像を切り離す。ニュースや本人確認、生成画像との切り分けを扱う開発者は、検証と失効リストの扱いを製品設計に組み込む必要がある。