研究者のNebojša Jaćović氏は10月12日、Google Cloudのk8s-config-connectorに、名前空間をまたいでSecretを使わせられる欠陥が未修正だとoss-securityで公表した。Google Cloudの脆弱性報奨金へは2026年6月17日に報告し、自身が伝えた90日の期限である10月9日を過ぎても、自動応答以外の実質的な返答はなかったという。10月11日時点のmasterでも再現したとしており、CVEは申請中で、仮の識別子はCAN-2026-2039460だ。
DirectコントローラのNormalizedSecret()は、カスタムリソースのSecretRefに入ったnamespaceを、Secretの取得先としてそのまま使う。空のときだけ、自リソースの名前空間へ戻る。BigQueryConnection、Datastream、AlloyDBBackupを含む20種類超のDirect管理リソースで、この項目はスキーマ上変更できる。レガシー実装のReadSecretValue()は名前空間を自リソースに固定しており、報告は今回をそこからの後退だと述べている。
標準構成のコントローラは、クラスタ全体のSecretを読む権限を持つ。いずれか一つの名前空間で当該リソースを作れる利用者は、kube-systemを含む他の名前空間の認証情報を、コントローラ経由でGCPへの認証に使わせられる。閲覧だけでなく、被害プロジェクト内での権限の移動になる。Googleによる確認と修正版は、この公表時点では示されていない。Config Connectorを入れているクラスタでは、Direct系リソースを作れる権限と、SecretRefが他の名前空間を指していないかを先に確認する必要がある。